セコイア出身が創る AI カレンダー Blockitとは?

みなさん、こんにちは。今回は、元シリコンバレーの有名ベンチャーキャピタル、セコイア・キャピタルの元パートナーであるカイス・キムジさんが立ち上げた新しいスタートアップについてご紹介します。

セコイア出身の起業家がAIカレンダー企業「Blockit」を始動

カイス・キムジさんは、これまでベンチャー投資家として活躍してきましたが、かねてから起業家になる夢を持っていました。彼は約10年前、ハーバード大学の学生時代に考えていたアイデアを復活させ、AIを活用したカレンダー・スケジューリングの会社「Blockit」を立ち上げました。なんと、彼の元所属先であるセコイア・キャピタルが500万ドルのシード資金をリードしているのです。

AIエージェントがスケジューリングの面倒を一手に引き受ける

これまでにもスケジューリング自動化を目指すスタートアップはありましたが、Blockitは最新の大規模言語モデル(LLM)を活用し、よりスムーズで効率的な調整を実現しようとしています。従来のCalendlyのようにリンクを共有して空き時間を探すのではなく、BlockitのAIエージェント同士が直接やり取りし、ユーザーのカレンダーを見ながら最適な時間を交渉してくれます。

「時間のソーシャルネットワーク」を目指す新しい形のカレンダー

共同創業者のジョン・ハーンさんは、Googleカレンダーなどのカレンダー関連プロダクトの経験者。二人は「人それぞれのカレンダーがまるで別のデータベースのように連携できていない」という課題を解決し、AIが人間の秘書のようにスケジュール調整を代行する仕組みを作っています。

ユーザーはメールやSlackでBlockitのエージェントを呼び出すだけで、あとはAIが参加者全員の希望や優先順位を考慮しながら、最適な日時や場所を決めてくれます。例えば「昼食はスキップしてもいい」など細かい指示も設定可能です。

メールのトーンから優先度を判断する高度なAI

さらに、Blockitはメールの文末の挨拶などから会議の重要度を判断することもできるそうです。例えば「Best regards」といったフォーマルな締めのメールは優先度が高いと認識し、「Cheers」のようなカジュアルなものは後回しにする、といった具合です。

このようにユーザーの好みや文脈を学習し、ビジネスの意思決定の「なぜ」をAIが理解するという考え方は、ベンチャーキャピタルのFoundation Capitalが提唱する「コンテキストグラフ」という概念にも通じています。

すでに200社以上が導入、価格は月額換算で約8,000円から

BlockitはすでにAIスタートアップのTogether.aiやフィンテック企業Brex、ロボティクスのRogo、さらには有名ベンチャーキャピタルのa16zやAccel、Indexなど200社以上で使われています。無料トライアルは30日間で、その後は個人ユーザーが年間1,000ドル、チームライセンスは年間5,000ドルとなっています。

AIがスケジュール調整を完全に代行する未来は、これまでのカレンダーアプリとは一線を画す新しい体験をもたらしそうです。個人的には、こうしたAIエージェントが日常の細かいタスクを担うことで、私たちの時間の使い方が大きく変わる可能性を感じます。引き続きウォッチしていきたいですね!