ミームコイン詐欺急増!公式SNSも要注意

最近、仮想通貨界隈でミームコイン(いわゆる「ネタコイン」)が再び盛り上がっているみたいですね。そんな中、バイナンスの元CEOであるCZ(チャンポン・ジャオ)さんが、X(旧Twitter)で注意喚起をしていました。

どうやら、公式のSNSアカウントが乗っ取られて、偽のコントラクトアドレス(トークンの発行元アドレス)が投稿されるケースが増えているそうです。特に、ミームコインの流行に便乗して、詐欺トークンを宣伝する手口が目立ってきているとのこと。

  • 公式アカウントが突然ミームコインのコントラクトアドレスを投稿していたら、まずは疑ってみた方が良さそうです。
  • CZさん自身はミームコインについては中立的な立場を取っていて、「盛り上がるのは分かるけど、実用性を重視してほしい」ともコメントしていました。

実際に、BNBチェーンの公式Xアカウントがハッキングされて、偽のミームコインが「エアドロップ」と称して宣伝された事件もあったみたいです。その時は、ハッカーがユーザーの資金を集めて「4」というミームコインを作り、最終的にはラグプル(資金持ち逃げ)で約4,000ドルを得たとか。

面白いのは、その後コミュニティが逆にそのコインを買い上げて、価格を一時的に500%も上げてハッカーをからかった、なんてエピソードもあったそうです。

他にも、PancakeSwapの中国向けアカウントや、カナダのラッパーDrakeさん、さらには高級ブランドDiorのアカウントまで、同じような手口でミームコイン詐欺に使われた事例が報告されています。どれも、アカウントが乗っ取られた直後にトークンの取引量が急増し、短期間で大きな金額が動いたみたいです。

CZさんのミームコインに対する考え方

CZさんは、ミームコインについて「良い・悪い」とは断言していませんが、過去の投稿でも「盛り上がるのは分かるけど、実用性を重視してほしい」といったニュアンスでコメントしています。

最近はBNBチェーン上でもミームコインの取引や新規発行が急増していて、Four.MemeやPancakeSwapといったローンチパッド(新しいコインを簡単に作れるサービス)が人気を集めているようです。これまでミームコインといえばSolanaチェーンが有名でしたが、今はBNBチェーンも勢いが出てきているみたいですね。

CZさん自身も「こんな展開は予想してなかった」と驚いている様子で、「未来を予想してほしいってよく言われるけど、みんなはとにかく開発を続けて!」と呼びかけていました。

ちなみに、今年2月には「BNBチェーンのミームコインエコシステムはまだ未熟」ともコメントしていて、特に犬系ミームコイン(CZさんの愛犬ブロッコリーがモデルになったコインもあるとか)が急増した時は、システムが混乱したこともあったようです。

まとめると、ミームコインの盛り上がりは面白い現象ですが、公式アカウントからの情報でも鵜呑みにせず、しっかりとリスク管理を意識した方が良さそうです。特に、SNSの乗っ取りや詐欺には引き続き注意が必要ですね。