アメリカ最高裁判決と暗号資産市場最新動向

みなさん、こんにちは。

今回は、最近の暗号資産市場の動きや注目ニュース、そしてアメリカ最高裁のトランプ関税に関する判決についてわかりやすく解説していきます。

🏛️ 最高裁がトランプ関税を違法と判断

先週金曜日、アメリカ最高裁がトランプ前大統領の大規模な「リベレーションデイ」関税は、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく権限を超えていると6対3で判断しました。

最高裁のロバーツ長官は、この関税措置は大統領の関税政策に対する権限を歴史的に大きく拡大するものであり、前例がないと指摘しています。

これに対しトランプ氏は「反米的」と反発し、同日に1974年通商法122条に基づく15%の新たな関税を発表しました。こちらは全く別の法的根拠によるものです。

この判決発表時、ビットコインは一時66,900ドルまで下がりましたが、その後67,800ドル近くまで回復し、最終的には約67,000ドル付近で落ち着きました。株式市場はむしろ上昇傾向でした。

しかし日曜夜には売りが強まり、ビットコインは64,000ドルまで下落。イーサリアムやソラナも大きく値を下げました。

市場の反応と今後の見通し

市場はこの判決を数週間前から織り込んでおり、驚きは少なかったようです。判決の直後の小幅な上昇は90分ほどで消えました。

ただし、トランプ氏が即座に別の関税を発表したことは予想外でした。

この状況から、暗号資産に関しては二つのシナリオが考えられています。

  • 短期的には、関税緩和によるインフレ期待の低下や利下げ期待が高まり、リスクオンの動きが出る可能性。
  • 長期的には、関税収入の減少で財政赤字が拡大し、ドル安とマネーサプライの増加が進むことで、ビットコインが通貨ヘッジとして注目される可能性。

どちらも暗号資産にとってはポジティブな材料と見られていますが、政治的な影響も無視できません。関税問題に対する有権者の反発が民主党の議席増加につながれば、暗号資産関連の政策(例:Clarity Act)の成立が難しくなるかもしれません。

全体としては不確実性が残るものの、3月中旬までには市場の方向性が見えてくるかもしれません。そうでなければ、暗号資産の冬の時代がさらに半年以上続く可能性もあります。

🌎 マクロ経済と暗号資産市場の動き

  • 暗号資産の主要銘柄は日曜夜の大幅売りで下落したものの、現在はやや回復傾向。ビットコインは約66,400ドル、イーサリアムは約1,920ドル、ソラナは約80ドル。
  • 一部トークンではPIPPINが+16%、ETHFIが+7%、JSTが+5%と上昇。
  • ビットコインの価格下落に伴い、4億ドル以上のロングポジションが強制決済されました。
  • TetherのUSDT供給量は2月に15億ドル減少し、ピーク時からは約40億ドル減少しています。
  • 2025年第4四半期の米GDP成長率は年率1.4%と予想の3%を大きく下回り、政府閉鎖の影響や輸出の減少、消費の鈍化が要因とされています。
  • 一方でPCEインフレ率は2.9%に上昇し、成長鈍化と物価の粘り強さが同時に存在する状況です。
  • Bitwiseはマクロ経済の圧力が続く限り、ビットコインの価格はさらに弱含む可能性があると警告しています。
  • 韓国の規制当局は、取引所Bithumbで誤って430億ドル相当のビットコインがユーザーアカウントに付与された問題で調査を受けています。
  • トランプ関連のWorld Liberty Financialは、モルディブのトランプ・インターナショナルホテル&リゾートのローン収益権をトークン化する計画を発表しました。
  • 一方、41人の民主党下院議員が財務長官に対し、トランプ家の暗号資産企業に銀行免許を与えることは米銀行制度の独立性を脅かすと懸念を表明しています。

💰 トークン・エアドロップ・プロトコルの最新情報

  • イーサリアムは2026年後半予定のHegotaアップグレードで、FOCIL(EIP-7805)を導入予定。これは検閲耐性を強化し、バリデーターが有効なトランザクションを必ず含める仕組みです。
  • Aaveのスマートコントラクト開発チームBGD Labsが4年ぶりにDAOを離れるとの報告があります。
  • Flying TulipはftUSDローンチに向けてすでに2億ドルの預金を集めています。

🚚 NFT市場の動向

  • 主要NFTコレクションは週末にかけてまちまちの動き。CryptoPunksは-2%、Pudgy Penguinsは+3%、BAYCは横ばいでした。
  • Moonbirdsが+5%でトップの上昇を見せています。
  • RhynoticとToken Worksチームは、本日S2のローンチを発表しました。

今回の最高裁判決は暗号資産市場にとっても注目の材料でしたが、市場は既に織り込み済みで大きな動揺は見られませんでした。ただ、トランプ氏の即時の対応や政治的な影響もあり、今後の展開はまだまだ予断を許さない状況です。

イーサリアムの検閲耐性強化やNFTの新展開など、技術面でも興味深い動きが続いています。これらの動きが市場にどう影響するか、引き続きウォッチしていきたいですね!