ビットコインは今「非公式 IPO」状態?最新動向解説
みなさん、こんにちは。今回はビットコインの動きについて、ちょっと面白い見方が出てきたので紹介します。
ビットコインは「非公式のIPO」状態?
マクロアナリストでウォール街のベテラン、ジョルディ・ヴィッサー氏によると、今のビットコイン市場は「非公式のIPO(新規株式公開)」のような状況にあるそうです。これは、初期の大口保有者(いわゆるOGホルダー)が徐々に手放し、新しい投資家たちが買い集めているため、ビットコインの保有がより広範囲に分散されているという意味です。
ヴィッサー氏は、長期間動かなかった古いコインが少しずつ動き始めていて、慌てて売るのではなく、落ち着いて売却しながら新しい買い手が下落時に買い増していると説明しています。伝統的な企業のIPOと同じように、初期の支持者が利益確定し、新しい長期保有者にバトンタッチしている状態だと捉えています。
ビットコインは横ばいの調整局面
ビットコインの価格はここ1週間、約10万6千ドルから11万6千ドルの間で動いています。ヴィッサー氏は、IPO後の株価が一時的に調整するのと似た動きだと指摘。新しい投資家は慎重に買い進めており、まだ保有の分散が完了していないため、積極的な動きは控えているようです。
このため、価格は大きく動かず「もどかしい横ばい」が続いていますが、これは市場の健全な調整とも言えそうです。
市場のセンチメントは弱いが信頼は根強い
市場の感情を示す「Crypto Fear & Greed Index(恐怖と強欲指数)」は最近「恐怖」ゾーンにあり、投資家心理はあまり良くありません。しかし、ETFの承認やビットコインのネットワークのハッシュレート(マイニングの計算力)が過去最高を更新していること、そしてステーブルコインの利用拡大などを見ると、ビットコインの基盤はしっかりしているようです。
ヴィッサー氏は、価格が大きく下がらずに一定のレンジで推移し、下落時には買いが入っていることから、まだ市場には根強い信頼があると考えています。
IPOのような分散プロセスはまだ続く見込み
この「IPO」的な分散の過程は、通常6ヶ月から18ヶ月続くことが多いそうで、ビットコインの場合は約6ヶ月経過したところ。これが終わると、保有者がより多くの人に分散されるため、価格のボラティリティ(変動幅)が減る可能性があると見られています。
今後も価格は調整を続け、リスク資産と連動しにくい動きが続くかもしれませんが、良いニュースはすでに市場に織り込まれているため、突然の大きな動きが始まる可能性もあるとのことです。
今回の話は、ビットコインが単なる投機対象から、より多くの人に分散されることで「持続可能な資産」へと成長していく過程を示しているのかもしれませんね。価格の動きだけでなく、保有者の変化にも注目すると面白いかもしれません。引き続きウォッチしていきたいですね!

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