みなさん、こんにちは。今回はアメリカの大手自動車メーカー、ゼネラルモーターズ(GM)が発表した、未来の車の電気系統とコンピューターシステムの大幅な刷新についてお話しします。
GMの新しい車載コンピューターシステムとは?
GMは2027年に発売予定のキャデラック・エスカレード IQから、新しい電気アーキテクチャと中央集約型のコンピューティングプラットフォームを導入します。これにより、ソフトウェアの処理速度が大幅に向上し、自動運転機能や会話型AIアシスタントなど、より高度なサービスが可能になるとしています。
この新システムの心臓部には、Nvidiaの最新スーパーコンピューター「Drive AGX Thor」が搭載され、GMとNvidiaのパートナーシップ強化の成果とも言えます。
なぜこの刷新が必要なのか?
現在の車には多くの小型コンピューター(ECU)が搭載されており、それぞれが安全装置やエンタメ、駆動系などを制御しています。しかし、これらが増えすぎて複雑化し、ソフトウェアのアップデートや新機能の追加が難しくなっているのが現状です。
GMはこれらを統合し、車内のすべてのシステムを高速イーサネットでつなぐ中央コンピューターに集約。これにより、車の性能向上や問題修正、新機能の追加をソフトウェアアップデートで迅速に行えるようにし、テスラや中国の新興自動車メーカーとの競争力を高めようとしています。
開発スピードの向上も目指す
GMのチーフプロダクトオフィサー、スターリング・アンダーソン氏は、新アーキテクチャの導入で開発期間を従来の4〜5年から約2年に短縮したいと語っています。これは、より早く先進的な技術を市場に届けるための重要な取り組みです。
これまでのGMのソフトウェア戦略とのつながり
GMは2020年に「Vehicle Intelligence Platform(VIP)」というハードウェア基盤を導入し、2021年にはクラウド連携のソフトウェアプラットフォーム「Ultifi」を発表しました。これらは車の機能をソフトウェアで拡張し、OTA(無線)アップデートを可能にするもので、今回の刷新はこれらの延長線上にあります。
まとめ
今回のGMの発表は、車の中身を根本から見直し、ソフトウェア中心の設計に大きく舵を切る動きとして注目されます。これにより、より高度な自動運転やAIアシスタントの搭載が期待でき、車の使い勝手や安全性も向上しそうです。
ただし、こうした大規模なシステム変更は開発や量産の面で課題も多いので、今後の動向をしっかりウォッチしていきたいですね!

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