イラン銀行破綻で見る 銀行システムの危機と仮想通貨
みなさん、こんにちは。今回はイランの大手民間銀行の破綻についてお話しします。
イランの大手銀行「アヤンデ銀行」が破綻
イランの大手民間銀行の一つ、アヤンデ銀行が破綻しました。顧客は4200万人以上にのぼり、その資産は国営の銀行「バンク・メリ」に引き継がれることになりました。アヤンデ銀行は約51億ドルの損失と約30億ドルの負債を抱えており、中央銀行が救済に失敗したため、270店舗を全国で閉鎖する決断が下されました。
中央銀行のモハマド・レザ・ファルジン総裁は、顧客の預金はすぐに回収可能だと保証していますが、今回の件は銀行が顧客の預金を貸し出しに使い、部分準備金制度で運営されていることのリスクを改めて浮き彫りにしています。
銀行システムの脆弱性とビットコインの関係
実は、ビットコインの創設者サトシ・ナカモトがビットコインを作った背景には、こうした銀行システムの問題があったとも言われています。ビットコインの最初のブロックには、イギリス政府が銀行を救済したことを示すメッセージが埋め込まれているんです。
また、2023年初頭のアメリカの地方銀行危機(シリコンバレー銀行やシグネチャーバンク、シルバーゲート銀行の破綻や清算)もビットコインの価格上昇の一因となりました。銀行への信頼が揺らぐ中、ビットコインの価格は2万ドル以下から2万9000ドル以上に急騰しました。
ただ、今年10月の報告によると、アメリカの地方銀行は準備金や預金を増やしているものの、依然として財務的なストレスが続いているようです。
イランの銀行システムの現状と課題
イランの銀行システムは、国際的な制裁の影響で非常に脆弱な状態にあります。制裁により国際金融ネットワークへのアクセスが制限され、米ドル取引も難しくなっているため、地元の銀行業界は大きなリスクにさらされています。さらにイランの通貨リヤルの価値も下落し続けています。
今年初めには、中央銀行が8つの地元銀行に対して改革を行わなければ解散のリスクがあると警告を出しました。
また、イランの暗号資産取引所も問題を抱えており、6月にはNobitexが約8100万ドルのハッキング被害に遭いました。これが影響して、7月までのイランの暗号資産の流通量は11%減少しています。
今回のイランの銀行破綻は、世界の銀行システムの脆弱性を改めて示す出来事と言えそうです。特に制裁や経済制約の中での金融運営は非常に難しい状況にあることがわかりますね。こうした背景を踏まえると、分散型金融や暗号資産の役割が今後ますます注目されるかもしれません。
引き続きウォッチしていきたいですね!
