LayerZero の新技術「 Zero 」が金融界を変える?
みなさん、こんにちは。今回は、金融業界の大手が注目する新しいブロックチェーン技術についてお話しします。
Citadel Securities などが支援する LayerZero の新ブロックチェーン「Zero」
Citadel Securities、DTCC(米国預託決済機構)、インターコンチネンタル取引所(ICE)などの大手金融機関が、LayerZero が開発する新しいブロックチェーン「Zero」を支援しています。
この「Zero」は、従来のブロックチェーンの課題であるスケール(処理能力)、速度、そして参加者間の調整問題を解決しようとするものです。特徴的なのは、すべての参加者がすべての取引を処理するのではなく、作業を分担する仕組みを採用している点で、これにより効率的な処理が可能になるとされています。
Zero の目指す性能と特徴
LayerZero は、「Zero」が複数の環境で最大 200 万トランザクション/秒の処理能力を持つ可能性があると主張しています。これはイーサリアムの約 10 万倍、ソラナの約 500 倍のスループットに相当するという大胆な数字です。ただし、現時点で独立した検証データや詳細なテスト結果は公開されておらず、信頼性についてはまだ確認が必要です。
また、「Zero」は「ヘテロジニアス(異種混合型)」ブロックチェーンと呼ばれ、参加者が同じ取引をすべて処理する必要がないため、作業を分散して負荷を軽減できる仕組みです。これにより、コストを抑えつつ大規模な処理が可能になると期待されています。
金融機関の期待と今後の展望
Citadel Securities は「Zero」が高性能な取引、クリアリング、決済を支えられるかを評価中で、ネットワークのネイティブトークン「ZRO」に戦略的投資も行っています。DTCC や ICE も、トークン化された証券や担保、24時間稼働の市場インフラのスケーリングに向けて検討を進めています。さらに、ARK Invest や Google Cloud も資本市場や AI を活用した決済のユースケースでアドバイザーとして参加しています。
「Zero」は 2026 年秋に、スマートコントラクト、決済、資産クラスを横断した取引の3つのパーミッションレス環境でローンチ予定です。LayerZero の CEO は「この技術で世界経済全体をオンチェーン化できる」と意気込みを語っています。
ちなみに、Google や Circle、Stripe などはパーミッション型の台帳や決済システムを開発していますが、「Zero」は誰でも検証・構築・取引ができるパーミッションレスな仕組みを目指している点が特徴的です。
今回の発表は、金融業界がブロックチェーン技術のスケーラビリティや実用性の壁をどう乗り越えようとしているのかを示す興味深い動きと言えそうです。とはいえ、性能の主張はまだ検証段階であり、今後の実証や実装の進展を見守る必要がありそうです。
引き続きウォッチしていきたいですね!
