みなさん、こんにちは。今回はイーサリアムのコア開発者からの注目の指摘と、それに対するポリゴン創設者の反応についてお話しします。
イーサリアム財団のガバナンスに関する内部告発
長年イーサリアムのコア開発に携わってきたペーテル・シラージ氏が、2024年中頃に公開したメモで、イーサリアム財団の運営体制に対して強い懸念を示しました。彼は、イーサリアムは分散型であるものの、創設者のヴィタリック・ブテリン氏が実質的に完全な間接的コントロールを持っていると指摘しています。
シラージ氏は、財団内での意思決定や新規プロジェクトへの投資、助言の役割がごく少数の人物に集中しており、これが「支配的なエリート層」となっていると述べています。彼自身はヴィタリック氏への敬意を表しつつも、その影響力がネットワーク内の成功や許容される行動を大きく左右していると感じているようです。
また、財団がかつてのように新規プロジェクトを広く公開して支援するのではなく、限られた数人の関係者に投資や助言を集中させている点も批判しています。これにより、複数のプロジェクトが互いに利益を共有し、同じベンチャーキャピタルが背後にいる構図が見えてくると述べています。
ポリゴン創設者の反応とコミュニティへの問いかけ
この指摘を受けて、ポリゴン財団のCEOで創設者のサンディープ・ナイルワル氏も自身のツイートで意見を表明しました。彼はイーサリアム財団のガバナンスに対する不満を吐露し、イーサリアムコミュニティ全体が自己点検をする必要があるのではないかと問いかけています。
ナイルワル氏は、自身がイーサリアムに対して抱いていた忠誠心に疑問を持ち始めていることも明かしました。彼はポリゴンがレイヤー2ネットワークとしてイーサリアムの基盤を活用しているものの、財団から正式なレイヤー2としての認定やセキュリティ保証を得られていないことにも不満を示しています。
これに対し、ヴィタリック・ブテリン氏はツイートでポリゴンの貢献を高く評価し、ポリゴンがイーサリアムエコシステムにおいて非常に価値のある役割を果たしていると応答しています。
今回の一連のやり取りは、イーサリアムのような大規模な分散型プロジェクトにおけるガバナンスの難しさや、中心人物の影響力の大きさを改めて浮き彫りにしていると言えそうです。特に、プロジェクトの成功や資金の流れが限られた人々の手に集中しているという指摘は、コミュニティ全体で議論すべき重要なテーマかもしれません。
引き続きウォッチしていきたいですね!

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