Coinbase の 2026 Q1 ロビー活動の全貌解説

みなさん、こんにちは。今回は、2026年第1四半期における大手仮想通貨取引所 Coinbase のロビー活動についてお話しします。

Coinbase のロビー活動の概要

Coinbase は2026年の第1四半期に約107万ドルをロビー活動に費やしました。これは、同社のビジネスモデルに大きく影響する2つの重要な法案、すなわち「デジタル資産市場の明確化法(CLARITY Act)」と「GENIUS Act(ステーブルコイン関連法)」に対して議会に働きかけを行ったものです。さらに、デジタル資産の税制に関する議論も含まれていました。

この期間は、米国の仮想通貨規制にとって非常に重要な時期で、GENIUS Act は成立し法律となりましたが、CLARITY Act は一時停滞し、その後再び動き出すという状況でした。特に注目されたのは、Coinbase CEO のブライアン・アームストロング氏が1月にCLARITY Actへの支持を撤回し、その後財務省の仲介による妥協案を受けて支持を復活させたことです。

ロビー活動の対象とその重要性

ロビー申告書には、デジタル資産の税制全般、CLARITY Act の市場構造に関する条項、GENIUS Act の全条項、そしてこれらの法案の実施に関する議論が含まれています。特にCLARITY Act は、米国証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)との間でデジタル資産の規制権限を明確に分けることを目的としており、Coinbase のような大手取引所にとっては自社のサービス全般に影響を及ぼす重要な法案です。

アームストロング氏が一度反対を表明したのは、ステーブルコインの利回りに関する規制が厳しくなることに対する懸念が主な理由でした。財務長官のスコット・ベッセント氏が提唱した妥協案では、直接的な利息支払いは制限されるものの、活動に基づく報酬は認められる枠組みが示され、これがCoinbaseの支持復活につながったようです。

Coinbase の経済的な関心の大きさ

2025年第3四半期のデータによると、Coinbase はステーブルコイン関連の収益だけで約3億5500万ドルを上げており、全収益の約5分の1を占めています。主にUSDCの準備金から得られる利息やユーザーへの報酬が収益源です。したがって、CLARITY Act によるステーブルコインの利回りプログラムの規制内容は、単なる政策の好みではなく、直接的な財務リスクや機会に直結しています。

さらに、Coinbase は最近、AIエージェントの取引をUSDCを通じて処理する新サービス「Agentic Market」を開始しました。もしこの分野でのUSDCの取引量が増加すれば、USDCの経済的な扱いを巡る規制の重要性はさらに高まるでしょう。そう考えると、107万ドルのロビー活動費用は、同社にとってはリスク管理の一環とも言えそうです。

第1四半期のロビー活動と立法の結果の関係

アームストロング氏は3月までにCLARITY Actへの反対を撤回し、Coinbase は法案成立に向けて協力する姿勢を示しました。この第1四半期のロビー活動は、反対表明と支持復活の両方を含み、さらに既に成立したGENIUS Actの実施に関する働きかけも続けられました。Coinbase の規模を考えれば、100万ドル強の四半期ロビー費用は特に異例ではなく、むしろ活発に動く法案に対して積極的に関与していることを示しています。

今回の情報からは、Coinbase が自社のビジネスに直結する法案に対して戦略的にロビー活動を行い、時には立場を変えながらも積極的に関与している様子がうかがえます。こうした動きは、今後の仮想通貨規制の方向性を占う上でも注目に値しそうです。

引き続きウォッチしていきたいですね!