マーシャル諸島の UBI に使う デジタル通貨 USDM1 とは?

みなさん、こんにちは。今回はマーシャル諸島がデジタル資産を使って国民にユニバーサルベーシックインカム(UBI)を支給し始めたという興味深い話題をお届けします。

マーシャル諸島のデジタル通貨「USDM1」導入の背景

マーシャル諸島はこれまで現金中心の経済でしたが、先月から Stellar ブロックチェーンを活用したデジタル通貨「USDM1」を使い、UBIの支給を開始しました。この USDM1 は、国が発行する完全担保付きの主権債券で、保有者に利回りが発生する仕組みになっています。つまり、単なる安定コインとは異なり、資産を持つ人が利益を得る形です。

このトークンは、約4万人のマーシャル諸島の住民が日常の支払いに使えるよう設計されており、現地の「Lomalo」というデジタルウォレットで管理されています。Lomaloは使いやすさを重視し、一般の人が戸惑いやすいシードフレーズや複雑な操作は排除されています。

現金依存の課題とデジタル化の狙い

マーシャル諸島は2008年の金融危機以降、多くの銀行が撤退し、現在は国内に数店舗の支店と1つのコルレス銀行しかありません。そのため、現金を引き出すために遠くまで移動しなければならない人も多く、現金の輸送はコンテナで行われるなど非効率な状況が続いています。

こうした背景から、USDM1の導入は金融サービスへのアクセスを広げ、経済のデジタル化を促進する狙いがあります。Stellar Development Fund(SDF)はこのプロジェクトに数百万ドルの助成金を提供し、他にも中東の医療従事者の給与支払い支援や、ウクライナでの支援金配布など、世界各地でブロックチェーンを活用した金融包摂の取り組みを進めています。

社会的な影響と今後の展望

USDM1は個人が直接資金を管理できるため、従来の家族内での資金の使われ方に変化をもたらす可能性も指摘されています。例えば、女性が受け取ったUBIが家族の他のメンバーに不適切に使われるリスクが減るといった効果も期待されています。

このように、マーシャル諸島の事例は、デジタル通貨が単なる決済手段を超え、社会構造や金融アクセスの改善に寄与する可能性を示していると言えそうです。

個人的には、現金インフラが十分でない地域でのこうしたデジタル資産の活用は、今後ますます注目されるテーマだと感じます。特に、使いやすさを重視したウォレット設計は、多くの国での普及に向けたヒントになるかもしれませんね。引き続きウォッチしていきたいですね!