仮想通貨取引所Bullish、NYSEに上場 取引初日は株価が83%超上昇

仮想通貨取引所が上場

暗号資産(仮想通貨)取引所Bullish(BLSH:ブリッシュ)は13日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。

IPO(新規株式公開)価格が37ドルだったのに対し、初値は90ドル。一時118ドルまで値を上げ、終値は68ドルで最終的にこの日は83%超の上昇だった。本記事執筆時点における時間外取引の価格は76.36ドルである。

仮想通貨に肯定的な米トランプ政権の誕生によって、仮想通貨業界ではIPOラッシュにも期待が集まっている。

BullishについてもIPOを申請したことが事前に報じられたり、ブラックロックとアーク・インベストメント・マネジメントが最大2億ドル(約294億円)分の株式購入に関心を示していることが伝えられたりするなど注目度が高まっていた。

関連:ピーター・ティール支援の仮想通貨取引所ブリッシュがIPO申請=CNBC

Bullishはデジタル資産市場のインフラだけでなく、情報サービスも提供している企業。取引所の名称は厳密には「Bullish Exchange」である。

同社は仮想通貨メディア「CoinDesk」を買収したことでも知られ、ピーター・ティール氏が支援していることでも注目を集めている。

仮想通貨業界では、今年6月にステーブルコイン「USDC」発行企業のサークルがIPO上場後に株価が高騰する事例もあり、Bullishはそれに続く上場事例となった。これから、バイナンスやコインベースらとの競争が大きな課題となる。

今後については、グレースケール、クラーケン、BitGOらの企業が上場する可能性がある。例えばグレースケールは今年7月、米証券取引委員会(SEC)にIPOの申請書類を秘密裏に提出したと発表した。

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