2025年 10 月 ビットコイン「Uptober」崩壊の真実

みなさん、こんにちは。今回は2025年10月のビットコイン市場について、過去10年で最も厳しい「Uptober(上昇の10月)」となった状況をわかりやすく解説していきます。

2025年10月のビットコイン市場総括

2025年10月は、ビットコインが10年にわたって続いてきた「10月は強い月」という通説を覆す結果となりました。月間で約5%の価格下落を記録し、10月としては過去最悪のパフォーマンスに。特に10月5日に126,223ドルの史上最高値をつけた直後、10月10日に起きた大規模なフラッシュクラッシュで104,000ドル台まで急落しました。

一方で、現物の取引量は過去最高を更新し、機関投資家の買い増しも続いています。つまり、価格は下がったものの市場の成熟度は高まっているという複雑な状況です。

10月の主な価格推移とイベント

  • 10月1日:116,900ドル付近でスタートし、9月の好調を受けて期待感が高まる
  • 10月5日:126,223ドルの史上最高値を更新、ETFへの資金流入が加速
  • 10月10日:トランプ大統領の「中国製品への100%関税」発言をきっかけに、190億ドルもの清算が発生し、価格は122,000ドルから104,000ドルへ急落
  • 10月17日:流動性の逼迫により二次的な下落圧力がかかる
  • 10月23日:FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えたレンジ相場に移行
  • 10月31日:108,918ドルで月末を迎え、月間で約5~7%の下落となる

日本円建てでは、月初の約1,691万円から最高値の約1,890万円、最安値の約1,530万円を経て、月末は約1,650万円となり、約21%の変動幅を示しました。

「Uptober」神話の崩壊と歴史的比較

過去14年間で10月は約71%の確率でプラスリターンを出してきましたが、2025年10月は約5~7%の下落となり、過去10年で最も悪い結果に。特に10月10日のフラッシュクラッシュは暗号資産史上最大規模の清算イベントで、160万人以上のトレーダーが影響を受けました。

この10月は「暗号史上最も呪われた月」とも表現され、市場全体に大きな衝撃を与えました。

10月の週次パフォーマンス詳細

  • 第1週(10月1日~6日):+7.9%の上昇。ETF資金流入が32億ドルを超え、ブラックロックのIBITが主導。米政府機関閉鎖リスクもあり安全資産としての需要増加。
  • 第2週(10月7日~13日):-14.8%の急落。トランプ大統領の関税発言が引き金となり、190億ドルの清算が発生。ビットコインは122,000ドルから104,000ドルへ暴落。
  • 第3週(10月14日~20日):-3.1%の下落。流動性逼迫や追加清算が影響し、回復は限定的。
  • 第4週(10月21日~31日):+1.9%の小幅上昇。FOMCを控えた様子見のレンジ相場で、105,000ドル付近が下値支持線として機能。

市場構造の変化と取引量

10月は価格が下落したにもかかわらず、現物取引量は過去最高を記録。これは投機的なデリバティブ取引から実需に基づく現物取引へのシフトを示しています。過剰なレバレッジが清算され、市場の健全化が進んだと考えられます。

取引所別では、機関投資家が多いCoinbaseでの資金流入が安定し、個人投資家中心のBinanceにはクジラ(大口投資家)からの大量送金が見られました。

機関投資家とクジラの動向

10月前半はクジラの活動が活発で、下落局面での買い増しが観察されましたが、フラッシュクラッシュ後は大口取引が急減。市場の整理局面に入り、次のトレンドを見極める段階にあります。

著名なクジラの一部は高値圏で利益確定を行い、ストラテジー社はフラッシュクラッシュ直前に買い増しをしましたが、長期保有の姿勢は変わっていません。

ETF資金フローの動き

10月はETFへの資金流入が前半に集中し、月間で300億ドルを超える流入がありました。後半は一時的な流出もありましたが、全体としては強い買い圧力が維持されています。ブラックロックのIBITが最大のシェアを占め、フィデリティのFBTCも安定した流入を続けています。

10月相場を動かした5大要因

  1. 地政学的ショック:トランプ大統領の突然の関税発表が最大の引き金に
  2. 過剰レバレッジの清算連鎖:190億ドルの強制決済が連鎖的に価格を押し下げた
  3. 米国金融システムの流動性逼迫:資金がリスク資産から安全資産へシフト
  4. FRBの慎重姿勢と利下げ期待後退:金融政策の不透明感が市場心理を冷やした
  5. サイバー攻撃とインサイダー疑惑:取引所への攻撃や内部情報利用の疑惑が混乱を助長

テクニカル分析と11月以降の展望

10月の調整で105,000ドル付近が強固なサポートとして機能し、100,000ドル割れは回避されました。一方、115,800ドルや126,223ドルのレジスタンスは依然として厚く、突破には強い買い圧力が必要です。

11月は歴史的に強い月であり、多くのアナリストが10~20%の上昇を予想。ETF資金流入の継続や過剰レバレッジの解消、季節性効果、半減期サイクルのピーク接近が上昇を支援すると見られています。ただし、地政学リスクやFRB政策の動向には引き続き注意が必要です。

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まとめ

2025年10月のビットコイン市場は、伝統的な「Uptober」の期待を大きく裏切り、過去10年で最悪のパフォーマンスを記録しました。特に10月10日のフラッシュクラッシュは市場に大きな衝撃を与え、過剰レバレッジの清算や地政学リスク、流動性逼迫など複数の要因が絡み合いました。

しかし、現物取引量の増加や機関投資家の蓄積継続、そして市場構造の健全化といったポジティブな側面も見られます。11月以降は歴史的に強い月であり、多くの専門家が年末にかけての価格上昇を予想しています。

今回の10月の経験からは、レバレッジのリスク管理や長期的な視点の重要性、そして信頼できる取引所の選択が改めて浮き彫りになりました。市場はまだまだ変動が激しいですが、成熟に向けた一歩とも言えそうです。

引き続きウォッチしていきたいですね!