イーサリアム 最新スケーリング戦略を解説!
みなさん、こんにちは。今回はイーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が発表した、イーサリアムのスケーリング(規模拡張)に関する最新のロードマップについてわかりやすく解説します。
短期的なアップグレード「グラムステルダム」
まず、近い将来に予定されている大型アップグレード「Glamsterdam(グラムステルダム)」では、イーサリアムの処理能力を高めるためにいくつかの新技術が導入されます。
- 複数のトランザクションを同時に処理できる「並列検証」
- ブロックの作成者と提案者の役割を分けて効率化する「ePBS」
- ガス代(取引手数料)の価格を実際の処理負荷に合わせて調整する仕組み
特に並列検証は、ソラナのように複数の処理を同時に行うことで、トランザクションの処理速度を大幅に向上させることが期待されています。
また、ガス代の見直しでは「多次元ガス」という考え方があり、処理の種類ごとに異なる手数料を設定することで、より公平で効率的な料金体系を目指しています。例えば、新しい状態(ステート)を作る操作には追加の手数料を課しつつ、その分全体のガス上限には影響しない仕組みです。
長期的なスケーリング戦略
長期的には、「BLOBを使ったデータ可用性」と「ゼロ知識イーサリアム仮想マシン(ZK-EVM)」の導入が鍵になるとされています。
BLOBとは大量のデータを効率的に扱う技術で、PeerDASという手法を改良し、毎秒約8MBのデータ処理を目指しています。将来的にはイーサリアムのブロックデータを直接BLOBに保存する計画もあります。
ZK-EVMは、ゼロ知識証明を使ってイーサリアムの処理を効率化する技術で、2026年から段階的に導入される予定です。最初は少数の検証者向けに提供され、2027年にはより多くのノードがZK-EVMを使うよう推奨されます。これにより、ネットワークの20%がZK-EVMで動くと、ガス上限を大幅に引き上げられる可能性があります。
最終的にはほぼ全てのノードがZK-EVMを使うことで、イーサリアムの処理能力が飛躍的に向上すると期待されています。
今回の発表は、イーサリアムがこれまで重視してきた分散性やセキュリティを保ちつつ、スケーラビリティの課題に本格的に取り組む姿勢を示したものと言えそうです。特に並列処理やZK-EVMの導入は、今後のイーサリアムの成長に大きな影響を与えるかもしれませんね。
引き続きウォッチしていきたいですね!
