カザフスタン が 仮想通貨 準備資産 に転換へ

みなさん、こんにちは。今回はカザフスタン政府が進めている仮想通貨に関する新たな動きについてお伝えします。

カザフスタン政府、外貨・金準備の一部を仮想通貨に転換へ

カザフスタンの国立銀行副総裁であるベリク・ショルパンクロフ氏が、政府が保有する外貨や金の準備資産の一部を仮想通貨に変換し、国家管理の仮想通貨準備ファンドを設立する計画を明らかにしました。報道によると、このファンドには5億ドルから10億ドル規模の資金が充てられる見込みで、年内もしくは遅くとも来年1月には稼働を開始する可能性があるとのことです。

さらに、政府が押収した仮想通貨は「国家デジタル資産ファンド」に移され、戦略的な準備資産として保管される予定だそうです。また、国営企業が仮想通貨マイニング企業に電力を供給し、その対価を仮想通貨で受け取る仕組みの導入も検討されています。

バイナンスとの連携と規制強化の動き

この動きは、カザフスタンが9月末に大手仮想通貨取引所バイナンスと提携して設立した仮想通貨準備ファンドの後を受けたものです。このファンドでは、バイナンスのネイティブトークンである BNB が最初の保有資産として採用されています。

また、10月初旬にはマネーロンダリングに関与したとされる130の仮想通貨プラットフォームが閉鎖され、約1670万ドル相当の仮想通貨が押収されるなど、規制面でも厳しい対応が進んでいます。

カザフスタンのトカエフ大統領は、これまでも「完全なデジタル資産エコシステムの構築」を繰り返し呼びかけており、仮想通貨を国家経済の枠組みに組み込むよう金融当局に指示していることも注目されます。

今回の動きは、国家レベルで仮想通貨を資産の一部として取り入れようとする珍しいケースと言えそうです。外貨や金の準備資産を仮想通貨に変換するというのはリスクも伴いますが、同時に新しい経済の可能性を模索する試みとも受け取れますね。今後の動向を引き続きウォッチしていきたいですね！