ノルウェー政府系ファンド、ビットコイン間接保有量が7161BTCに増加 過去最大数量に

 

ビットコイン保有企業の株へ投資

デジタル資産の分析を行う「K33リサーチ」でリサーチ部門のトップを務めるVetle Lunde氏は12日、世界最大規模のノルウェーの政府系ファンド「NBIM」が2025年6月末時点で、間接的に暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を7,161BTC保有していると公表した。

間接的なビットコインへのエクスポージャーが過去最大数量に増加していると指摘し、意図的であるかに関わらずビットコインが十分に多様化されたポートフォリオに組み込まれつつあることを示す事例であるとコメントしている。

政府系ファンドとは

各国の政府や政府機関が運用するファンドのこと。英語では「Sovereign Wealth Fund(SWF)」と呼ばれる。

今回のファンドを運営しているのは「Norges Bank Investment Management(NBIM)」で、ノルウェー中央銀行投資管理部門を指す。

NBIMは12日に年金基金の運用に関する上半期レポートを公開している。Lunde氏は今年1月にも、NBIMの2024年末時点におけるビットコインへの間接的なエクスポージャーを公表しており、NBIMがデータを公開する度に保有量を更新しているという。

今回新たに公開した、エクスポージャーを表すグラフが以下の画像。このグラフによれば、過去1年間で間接的なビットコイン保有量が3倍近くに増加しており(+192.7%)、2024年末からは3,340BTC増えた(+87.4%)。

出典:X

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エクスポージャーの内訳

Lunde氏は今回も、ビットコインを保有している企業の株式をどのくらいNBIMが保有しているかと、各社のビットコイン保有量をもとにして、間接的なビットコインの保有量を計算したとみられる。その方法を裏付けるのが、今回公開されたもう1つの以下のグラフだ。

出典:X

このグラフは、NBIMのビットコインへの間接的なエクスポージャーの内訳を示している。NBIMのエクスポージャーに占める割合が圧倒的に大きいのは、ビットコイン財務戦略をいち早く開始し、上場企業として最も多くのビットコインを保有するストラテジー社。トップ5は以下の通りである。

  1. ストラテジー社
  2. マラ(マイニング企業)
  3. ブロック(ジャック・ドーシー氏の「スクエア」提供企業)
  4. コインベース(仮想通貨取引所)
  5. メタプラネット(日本を代表するビットコイン財務企業)

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