イーサリアムの需要、米国機関投資家の買いが牽引──コインベースプレミアムが示唆

イーサリアムの需要、米国機関投資家の買いが牽引──コインベースプレミアムが示唆
  • イーサリアムは3600ドルを突破し、4月以来最も強い上昇を記録した。これは、機関投資家の需要増加が背景にある。
  • イーサリアム現物ETF(上場投資信託)には記録的な資金が流入しており、コインベース(Coinbase)での活発な買いが確認されている。
  • ETH/コインベースのプレミアムがプラスに転じ、機関投資家が現在の市場急騰を牽引していることを示唆している。

イーサリアム(ETH)は今週、3600ドルを突破し、4月以来最も力強いラリーを記録した。オンチェーンデータとETFへの資金流入は、特に米国を拠点とする機関投資家からの需要が増加していることを示している。

この配分増加は、コインベースでの継続的な買いに続くもので、イーサリアムはプレミアム価格で取引されるようになっている。これは通常、米国のクジラ(大口投資家)や機関投資家がポジションを拡大していることを示すサインである。

「しばらく見られることのなかったイーサリアムのプレミアムが、コインベースに現れた。コインベースは主に、米国の機関投資家とクジラが利用するプラットフォームである」と、クリプトクオンツ(CryptoQuant)の独立アナリスト、CryptoDan氏は指摘し、次のように続けた。

「さらに、おそらく米国のクジラによると思われる買い活動の着実な増加は、注目に値する」。

CryptoDan氏はまた、「加えて、イーサリアム現物ETFへの資金流入は日次ベースで過去最高を記録しており、米国の投資家が積極的にイーサリアムを蓄積していることを示唆している」と付け加えた。

CryptoQuant

ETH/コインベースプレミアム(コインベースとバイナンスにおけるイーサリアムの価格差を追跡する指標)は、6月の大半は横ばいの傾向を示していたが、今週はプラスに転じた。

この乖離は、現物ETFへの資金流入と相まって、機関投資家は現在のブレイクアウトを主導しており、追随しているわけではないことを示唆している。

イーサリアムは過去7日間で21%上昇し、ビットコイン(BTC)や主要な暗号資産の大多数をアウトパフォームしている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:7月18日のビットコインの値動き(CoinDesk)
|原文:Ether Demand Driven by Institutional Buying in U.S., Coinbase Premium Shows