トム・リーが語る 仮想通貨市場の最新動向
みなさん、こんにちは。今回は、ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズのトム・リー会長が語った、最近の仮想通貨市場の動きについてお伝えします。
トランプ・ショック以降の弱気市場
トム・リー氏によると、10月10日にドナルド・トランプ前米大統領が中国への関税を大幅に引き上げると警告したことがきっかけで、仮想通貨市場が弱含みになっているそうです。この日、大規模な清算イベントが起きたことで、マーケットメーカーと呼ばれる流動性を支える業者が大きな損失を被り、資金調達のために取引を縮小せざるを得なくなったとのこと。
マーケットメーカーは市場の流動性を保つ重要な存在ですが、損失が膨らむとリスク管理のために売りを増やす傾向があり、これが市場全体の下落圧力になっているとリー氏は分析しています。過去の例では、こうした状況が解消されるまでに約8週間かかったそうで、現在はまだ6週間目とのことです。
また、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)がこの清算や流動性の問題の先行指標になっている面もあると指摘しています。ちなみに、ビットマインはイーサリアムのトレジャリー企業としても知られています。
マーケットメーカーとは
取引所の注文板に買い注文と売り注文を出して、市場に流動性を提供する専門業者のことです。
ステーブルコインのデペッグが引き金に?
リー氏は、10月10日前後の市場ショックは「自動清算」と呼ばれる仕組みに関連していると説明しています。特に、ある取引所で特定のステーブルコインの価格が1ドルから0.65ドルまで急落し、これが多くのアカウントで自動清算を誘発したとのこと。
この清算は他の取引所にも連鎖し、約200万アカウントに影響を及ぼしたそうです。リー氏はこの問題を「バグ」や「コードエラー」と表現し、価格の参照方法に問題があったと指摘しています。具体的には、内部の相場だけに依存せず、複数の取引所の価格を参照すべきだったという見解です。
名前は明かされていませんが、10日には最大手取引所バイナンスで合成型ステーブルコイン「USDe」などが大幅なデペッグ(価格乖離)を起こしていたことが報告されています。バイナンスは再発防止のために価格指数の計算方法を見直し、安全策を強化したと発表しています。
リー氏は、今回の問題は自動清算のコードと価格取得の仕組みに起因しており、業界がこれを修正すれば同様のエラーは防げるだろうと述べています。また、DeFi(分散型金融)ではコードのバグが起こりうるため、投資家は過剰なレバレッジを避けるべきだと注意を促しています。
今回の話からは、仮想通貨市場の複雑な仕組みやリスク管理の重要性が改めて浮き彫りになった印象です。特にステーブルコインの価格安定性が市場全体に大きな影響を与えることがわかりますね。今後もこうした技術的な問題の改善が進むかどうか、引き続きウォッチしていきたいですね!
