ビットコイン と ナスダック の 非対称 相関とは?

みなさん、こんにちは。今回はビットコイン(BTC)と米ナスダック100指数の相関性について、マーケットメーカー大手の Wintermute が発表した最新の分析レポートをわかりやすく解説します。

ビットコインとナスダックの相関性、そして「非対称性」

Wintermute のレポートによると、ビットコインとナスダック100指数の相関係数は依然として高く、約 0.8 という水準を維持しています。これは両者がかなり連動して動いていることを示していますが、面白いのは「非対称性」が見られる点です。

具体的には、株式市場が上昇している時のビットコインの反応は鈍いのに対し、株価が下落するとビットコインの下落はより大きくなる傾向があるということです。つまり、ビットコインは株価の下落局面でより敏感に反応しやすいという特徴があるわけです。

投資家の「疲弊感」を示す市場の動き

この非対称な動きは、2022年の弱気相場以来、ビットコインのパフォーマンスの偏り(スキュー)が最も大きくなっていることと関連しています。こうした極端な負のスキューは、一般的に市場の天井ではなく、むしろ底値圏で見られやすいパターンであり、投資家が疲れているサインとも解釈されています。

Wintermute はこの背景に、2025年に入ってから暗号資産特有の資金循環が停滞し、大型テック株に資金が集中していること、さらにステーブルコインの発行や ETF への資金流入が鈍化して流動性が低下していることの2つの構造的要因を挙げています。

ビットコインは「過熱」ではなく「疲弊」の状態か

レポートは、現在の市場状況は過熱感ではなく疲弊感を示しているとしつつも、ビットコインが過去最高値を何度も更新し、最高値から20%圏内で推移している点は、こうした逆風の中でも価格が比較的堅調であることを示しているとまとめています。

ビットコインと伝統資産の相関性について

ビットコインの価格動向を考える上で、株式市場や金(ゴールド)などの伝統的な金融資産との関係性も注目されています。ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれ、インフレヘッジやリスク分散の手段として期待されることもありますが、実際にはリスク資産としての性格が強く、特にハイテク株を中心とした成長株との連動性が高まっています。

2020年以降、機関投資家の参入が進んだことで、ビットコインは株式と同じくリスク資産としての側面が強まり、ナスダック指数との相関係数は 0.6〜0.8 の高い水準で推移しています。金融引き締め局面ではハイテク株とともに売られ、緩和期待が高まると買われる傾向があるため、マクロ経済の影響を受けやすい資産と言えそうです。

一方で、金との相関性は低く、時には逆相関になることもあります。金は地政学リスクや通貨不安の際に買われる「安全資産」としての役割が強いのに対し、ビットコインはリスク選好が高い環境で好まれる傾向があるためです。ただし、長期的にはビットコインが金のような価値保存手段として機能する可能性も指摘されており、両者の関係は市場の成熟度によって変わっていくかもしれません。

今回のレポートは、ビットコインが単なる投機対象ではなく、伝統的な金融市場との関係性や市場心理の変化を映し出す重要な資産であることを示唆しているように思えます。特に「非対称性」や「疲弊感」という視点は、今後の価格動向を考える上で参考になりそうですね。引き続きウォッチしていきたいですね!