米国 ステーブルコイン 利回り規制の最新動向
みなさん、こんにちは。今回はアメリカの仮想通貨規制に関する最新の動きをお伝えします。
ステーブルコインの利回り問題に対処へ
アメリカのトム・ティリス上院議員(共和党)が、仮想通貨市場のルールを定める「クラリティー法案」について、銀行業界と仮想通貨業界の対立を解消するための修正案を今週中に発表したいと表明しました。これは、ステーブルコインに関わる利回り(利子)付与の問題に焦点を当てたものです。
背景には、銀行側がステーブルコインの利回り付与によって預金が銀行から流出することを懸念している一方、仮想通貨業界は利回り付与を維持したいという対立があります。ティリス議員は民主党のアンジェラ・アルソブルックス議員と協力し、数か月にわたりこの問題に取り組んできました。
ステーブルコインとは、価格が安定するように設計された仮想通貨のことで、米ドルなどの法定通貨に価値が連動しています。代表的なものに USDT や USDC があります。
3月時点の草案では、単に預けられているステーブルコインには利回りを付けられないが、DeFi(分散型金融)などで流動性提供などの活動をした場合には報酬を与えられるとされていました。今回の修正案はこの内容をさらに調整したものとみられ、銀行側と仮想通貨側の双方に提示されていますが、銀行側からはまだ反発もあるようです。
また、両業界の関係者を連邦議会に招いて話し合う案も検討されているとのことです。
このクラリティー法案は、スコット・ベッセント財務長官も早期の成立を求めており、ホワイトハウスの経済諮問委員会も銀行の懸念を否定するレポートを出しています。一方で全米銀行協会はこれに反論し、依然として意見の隔たりがある状況です。
さらに、トランプ元大統領の仮想通貨顧問も法案成立に向けた協議が最終段階に入ったと発言しており、今後の動きが注目されています。
ただし、法案が合意に達しても、上院の各委員会での審議や本会議での採決を経る必要があり、2026年の中間選挙までに成立できるかはまだ不透明です。
今回の動きは、銀行と仮想通貨業界の間で長らく続いてきた対立をどう解消していくかの重要な局面と言えそうです。ステーブルコインの利回り問題は、仮想通貨の普及や規制のあり方に大きく影響するテーマなので、今後の議論の進展を引き続きウォッチしていきたいですね!
