ビットコインの非流動性供給量が1400万BTC超え──強力なHODLトレンドを反映

ビットコインの非流動性供給量が1400万BTC超え──強力なHODLトレンドを反映
  • 非流動性供給量は年初来で47万BTC増加した。1390万BTCから1437万BTCに増加している。
  • 流動性があるとみなされるビットコインはわずか540万BTCであり、投資家の行動は、価値の保存手段としてのビットコインへの長期的な信頼が高まっていることを示している。

Glassnode(グラスノード)のデータによると、ビットコイン(BTC)の非流動性供給量は2025年初頭の1390万BTCから1437万BTCに急増した。

ビットコインの現在の流通供給量は約1980万BTCであり、これはマイニングされたビットコイン全体の72%以上が非流動性に分類されていることを意味する。

非流動性供給量とは、長期投資家やコールドウォレット保有者など、支出行動が最小限の主体が保有するビットコインを指す。これらのビットコインは事実上市場から除外され、取引可能な量が減少する。

ビットコインを取引するのではなく貯蔵することを選択する投資家が増加するにつれて、供給量のうち流動性のある部分が減少し、市場での入手可能性が低下する。

非流動性供給量の増加は、投資家の信頼感と長期的な確信の高まりを反映することが多いため、この傾向は重要だ。また、需要の増加と利用できる供給量が限定されていることが相まって、供給ショックが発生する可能性も生じる。供給ショックは歴史的に価格上昇と関連している。

ビットコインの非流動性の継続的な上昇は、ビットコインが価値の保存手段として期待されているという見方を裏付ける。特に市場の関心が高まり、マイナーによる新規発行量が減少する状況下では、この傾向が続けば価格に上昇圧力がかかる可能性がある。

この状況は、流動性分析が市場センチメントと将来の価格動向を示す重要な指標であることを示唆している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Glassnode
|原文:Bitcoin Illiquid Supply Climbs to Over 14M BTC, Reflects Strong HODL Trend