ビットコイン 価格動向 最大の痛みは?

みなさん、こんにちは。今回はビットコインの今後の価格動向について、注目のアナリストたちの見解をわかりやすく解説していきます。

ビットコインの「最大の痛み」はどこまで?

ある仮想通貨アナリストは、今回のサイクルでビットコインが下がる「最大の痛み」は約 5 万 5000 ドル付近であり、一部で言われている 3 万 5000 ドルまでの暴落は考えにくいと主張しています。

3 万 5000 ドルという数字は、過去の価格から約 72%の大幅な下落に相当しますが、過去の大暴落(2021 年 11 月の約 6 万 9000 ドルから 2022 年 11 月の約 1 万 5500 ドルまでの 77%下落)とは状況が違うというのが理由です。

このアナリストは、過去の大幅下落時には相対力指数(RSI)が大きく拡張していたのに対し、今回はそのような拡張が見られないため、同じような暴落は起きにくいと説明しています。

現在のビットコインは、10 月初旬の高値約 12 万 6000 ドルから約 31%下落しているものの、これは強気相場ではよくある調整の範囲内だと考えられています。

注目のテクニカル指標「ボリンジャーバンド」

このアナリストは、ビットコインの月足チャートにおけるボリンジャーバンドの下限を価格が割り込んだことは過去に一度もないと指摘しています。

2017 年の大きな上昇局面でも、リトレースメント(調整)時に月足のボリンジャーバンド下限を下回ることはありませんでした。今回も「最も弱い拡張しか起きていないのに、なぜ最も深い調整が起きるのか?」と疑問を呈しています。

最悪のシナリオでも、月足の中心線を下回って終わった場合の底値は約 5 万 5000 ドルあたりになるだろうと予想しています。

他の専門家の見解も紹介

一方で、仮想通貨取引所コインExの主席アナリストは、5 万 5000 ドルまでの調整すら起きる可能性は低いと考えています。弱気シナリオでも 6 万 5000 ~ 6 万 8000 ドルの範囲で反発すると見ているようです。

この理由として、ビットコインの市場が以前より成熟し、ETF(上場投資信託)などの制度的な関与が増えたことで、過去のような大幅な暴落は起きにくくなっていると述べています。

重要サポートを割ったらどうなる?

また、シグナルプラスのインサイト部門責任者は、7 万 2000 ~ 7 万 5000 ドルの重要なサポートラインが崩れると、弱気派が一気に優勢になり、ストップロス(損切り)注文が大量に発動して「壊滅的な下落」が起きる可能性があると警告しています。

執筆時点ではビットコインは約 8 万 7000 ドルを維持しており、先週の 8 万 4000 ドルから少し回復している状況です。

今回の意見をまとめると、ビットコインの大幅な暴落を予想する声もありますが、テクニカル指標や市場の成熟度を踏まえると、そこまで深い調整にはならない可能性も高いようです。ただし、重要なサポートラインを割ると大きな動きが出るリスクもあるため、今後の動向には注意が必要そうですね。

引き続きウォッチしていきたいですね!