MUFG の AI × ブロックチェーン最新戦略!

みなさん、こんにちは。今回は三菱UFJ銀行(MUFG)が2026年度に向けて進めているAIとブロックチェーン技術の取り組みについてお伝えします。

3メガバンク共同のステーブルコインと国際決済実証

MUFGは、三菱UFJ銀行を含む日本の3大メガバンクが協力して、信託受益権の仕組みを活用したステーブルコインの発行を検討しています。このステーブルコインは、三菱商事の国内外拠点間でのクロスボーダー決済に使う実証実験が予定されているそうです。

さらに、国債や上場株式、投資信託、社債などの伝統的な資産の権利管理に関する実証も計画中です。国際的には、BIS(国際決済銀行)が主導する「プロジェクト アゴラ」にMUFGが参加し、日本銀行を含む複数の中央銀行や民間銀行と連携しています。

また、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行検討にも民間銀行として関わっており、既存のSWIFTインフラを活用した新たなブロックチェーン基盤の開発に30以上の金融機関と取り組んでいるとのことです。今月中には全国銀行協会の関係団体が新しい決済システムの基本構想を公表する予定です。

融資の「暗黙知」をAIに

MUFGは2024年4月にデジタル戦略統括部を新設し、グループ全体で100件以上のAI業務実装を進めています。特に注目されているのが融資審査へのAI活用です。

「AIUCエキスパート」と呼ばれる社内システムを使い、熟練行員の経験や感覚を過去の稟議書やマニュアルとともにAIに学習させることで、財務分析や返済能力の評価を高度化しようとしています。案件数が増えるほどAIの判断精度が上がり、専門家がナレッジの品質管理も行う体制を整えているそうです。

個人向けには、銀行・証券・信託・カードをシームレスに利用できるリテールブランド「MMC」を展開。ウェルスナビと共同開発したマネーアドバイザリープラットフォーム「MAP」では、多様な顧客データとAI技術を組み合わせて、個人のライフステージに合った資産運用提案を目指しています。

半沢取締役頭取は、「AIはデータ処理と意思決定を高度化し、ブロックチェーンは価値移転を実現する。両者は補完関係にあり、銀行業務との親和性が高い」と述べ、スタートアップやテクノロジー企業との連携強化が重要だとしています。

FIN/SUM NEXT 2026について

今回の発表は、3月3日から6日にかけて東京・丸ビルで開催された「FIN/SUM NEXT 2026」という金融カンファレンスの場で行われました。テーマは「AI×ブロックチェーンが創る新金融エコシステム」で、日本経済新聞社と金融庁が主催しています。シンポジウムやワークショップ、フィンテックスタートアップのピッチなど多彩なプログラムが用意されています。

今回のMUFGの動きは、AIとブロックチェーンを組み合わせて金融サービスの効率化や新たな価値創造を目指すという、今後の金融業界のトレンドを象徴しているように感じます。特に、融資の「暗黙知」をAIに取り込むというのは、銀行の経験やノウハウをデジタル化して活用する面白い試みですね。ステーブルコインの共同発行や国際決済の実証も、グローバルな金融インフラの変革につながる可能性がありそうです。

引き続きウォッチしていきたいですね!