2024年11月 暗号資産 最新動向まとめ

みなさん、こんにちは。今回は、2024年11月23日から29日までの1週間に注目された暗号資産(仮想通貨)の主な材料をわかりやすくまとめてお伝えします。

暗号資産の週間パフォーマンス

  • ビットコイン(BTC):91,008ドル、前週比 +6.8%
  • イーサリアム(ETH):3,037ドル、前週比 +9.9%
  • XRP:2.18ドル、前週比 +11.7%
  • ソラナ(SOL):137.74ドル、前週比 +6.8%

時価総額上位の主要銘柄が軒並み上昇しており、特にXRPの伸びが目立ちました。

ビットコイン(BTC)の動き

著名な投資家ロバート・キヨサキ氏が、約3.5億円相当のビットコインを約9万ドルの価格で売却し、その資金を医療関連事業と広告事業に投資すると発表しました。彼は数年前に1BTCあたり6,000ドルで購入しており、今回の売却は以前のビットコインに対する姿勢からの変化として注目されています。

また、テキサス州が米国で初めて州としてビットコインを購入したことも話題に。約7.8億円相当のビットコインをブラックロックのETFを通じて取得し、今後の動向が注目されています。

一方で、オンチェーン分析では大口トレーダーの取引所へのビットコイン送金が増加しており、売り圧力が強まっている可能性も示唆されています。Glassnodeのレポートでは、ビットコインの需要はまだ低迷しており、新たな資金流入が回復するまでは市場が横ばいになるかもしれないとの見方もあります。

イーサリアム(ETH)のアップデート

イーサリアムは11月25日に、ブロックのガスリミット(取引処理の上限)を4,500万ユニットから6,000万ユニットに引き上げました。これは1年間で約2倍の増加となり、12月3日に予定されているアップグレード「フサカ(Fusaka)」に向けてトランザクション処理能力の向上が進んでいます。

XRPのETFとステーブルコインの動き

仮想通貨ETF市場では、ビットコインとイーサリアムの現物ETFから資金が流出する一方で、XRPとソラナの現物ETFには資金が流入しており、投資家のリスク選好の変化が見られます。

さらに、リップル社の米ドル連動型ステーブルコイン「RLUSD」がアブダビの金融規制当局により「法定通貨参照トークン」として正式に認定され、同地域の金融機関や企業での利用が可能になりました。これはXRP関連のエコシステム拡大に向けた重要な一歩といえそうです。

ソラナ(SOL)のインフレ抑制とETF動向

ソラナのコミュニティは、SOLのインフレ率をより早く低減させる改善提案「SIMD-0411」を公開しました。これが採用されれば、ネットワークの目標インフレ率1.5%に到達するまでの期間が6年から3年に短縮される見込みです。

また、米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナのETF上場に向けた最終手続きを完了し、まもなく取引開始が期待されています。さらに、日本のゲーム企業モブキャストホールディングスがソラナ財団の公式バリデータプログラムに採択され、ステーキング運用規模を拡大しています。

ジーキャッシュ(ZEC)の注目動向

ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループが保有するデジタル資産をすべて売却し、ジーキャッシュに資産を一本化しました。これに加え、グレースケール・インベストメンツがジーキャッシュを対象としたETFの登録申請を米証券取引委員会に提出しており、実現すればZECに特化した初のETFとなります。

今回のまとめでは、主要な暗号資産がそれぞれ独自の動きを見せていることがわかります。特にETF関連の動きや規制面での進展が市場に影響を与えているようです。今後もこうした材料が価格や市場心理にどう反映されるか、引き続きウォッチしていきたいですね!