メタプラネット MERCURY 配当と株価の現状解説
みなさん、こんにちは。今回は2026年3月時点で注目されているメタプラネット(証券コード3350)のMERCURY配当と株価の現状について、わかりやすく解説していきます。
結論
メタプラネットは2025年11月に発行したB種永久優先株式「MERCURY」の配当が定着しつつあり、年率4.9%の固定配当が四半期ごとに支払われています。一方で株価は2025年6月の高値1,930円から約84%も下落し、2026年3月27日時点で約305円と低迷しています。アナリストの平均目標株価は1,278円と大きな上昇余地があると見られていますが、最終損益は赤字であり、JPX(日本取引所)による規制強化のリスクも残っています。
この記事のポイント
- MERCURYは年率4.9%の配当がつく永久優先株で、普通株の希薄化を抑えつつBTCを買い増す資本戦略の一環です。
- 永久型のため元本が戻らないリスクがあり、株価が1,000円を超えないと普通株に転換できません。
- 株価は約305円で、過去の高値から大幅に下落していますが、アナリストは強気の目標株価を示しています。
- メタプラ株は実質的に「日本株の形をしたBTCレバレッジ商品」と言え、BTCを直接保有する場合との違いを理解することが重要です。
MERCURYとは何か―「配当付き優先株」の仕組みを正しく理解する
MERCURYは「Metaplanet Equity-Linked Convertible Unit for Yield」の略称で、2025年11月に発行されました。主な特徴は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配当率 | 年率4.9%(四半期払い) |
| 基準額 | 1株1,000円 |
| 議決権 | なし |
| 転換権 | 株価が1,000円超えで普通株に転換可能 |
| 償還期限 | なし(永久型) |
2026年3月26日にも配当が支払われ、四半期ごとの配当サイクルが定着しつつあります。
「永久型」という落とし穴に気をつける
MERCURYは一見、年率4.9%の魅力的な配当商品に見えますが、償還期限がない「永久型」である点に注意が必要です。つまり、発行会社が償還しない限り元本は戻らず、投資元本の価値はビットコイン価格や株価の動向に左右されます。
また、普通株への転換は株価が1,000円を超えた場合に限られますが、現状の約305円からは約3.3倍の上昇が必要で、ハードルはかなり高いと言えます。
なぜ普通株ではなく優先株で資金調達したのか
これまでメタプラネットは普通株や新株予約権(ワラント)で資金調達を行ってきましたが、これらは株数が増えるため1株あたりのBTC保有量が希薄化し、既存株主の価値が下がる懸念がありました。
MERCURYは議決権がなく普通株の発行数を増やさずに資金を調達できるため、希薄化を抑えつつBTCを積み増すことが可能です。調達した約204億円のうち約150億円はBTCの追加取得に充てられています。
この手法は米国のマイクロストラテジーが先行して採用しており、メタプラネットはその日本版とも言えます。
会社の現状―業績は良いが最終損益は赤字
2025年12月期の業績は売上高が前期比1,702%増と大幅に伸び、営業利益も27.48億円と好調です。BTC保有数は35,102BTCに増加し、1株あたりのBTC保有量も約6.68倍に上昇しました。
しかし、BTCの評価損により最終損益は赤字となっています。2026年12月期はさらに売上高160億円、営業利益114億円の増加を見込んでいます。
また、2026年夏にはカード利用金額の1.6%をBTCで還元する「メタプラネットカード」の開始も発表されました。
株価と「NAV倍率」で見る割安・割高の判断
株価は約305円で、2025年6月の高値1,930円から約84%下落しています。メタプラネットの評価で重要なのがNAV倍率(時価総額÷BTC保有価値)です。
この倍率が1倍を超えると割高、下回ると割安と判断されます。過去には高騰した時期もありましたが、現在は調整が進んでいます。
アナリストの平均目標株価は1,278円で、約300%の上昇余地があると見られています。
今は買い時か?BTC直接保有との比較で考える
| 比較項目 | メタプラ株(3350) | BTC直接保有 |
|---|---|---|
| BTC上昇の恩恵 | レバレッジ効果で増幅される | 直接恩恵を受ける |
| BTC下落リスク | 株価が増幅して下落 | 保有量が直接減少 |
| 追加リスク | 規制リスク・希薄化リスク・経営リスクあり | なし |
| 取引場所 | 証券口座(NISA不可) | 暗号資産取引所 |
| 税制 | 株式課税20.315% | 現行最大55%(分離課税化検討中) |
税制面ではメタプラ株の方が現状有利ですが、暗号資産の申告分離課税化が2028年頃に予定されており、将来的には差が縮まる可能性があります。
投資判断は「BTCの長期上昇を信じているか」と「証券口座での運用にこだわるか」がポイントです。BTCの上昇を確信し、証券口座での運用を望むなら魅力的な選択肢となるでしょう。一方で、シンプルにBTCを直接保有するのも合理的な選択肢です。
仮想通貨投資で安全な取引所を選ぶには
仮想通貨投資を始めるなら、金融庁に登録された国内取引所を利用するのが安全です。これらの取引所は分別管理や本人確認、セキュリティ基準を満たしており、安心して取引できます。
- bitFlyer:1円から取引・積立可能で国内最大級の取引所。初心者におすすめ。
- SBI VCトレード:SBIグループ運営で入出金手数料が無料。コスト重視派に人気。
- bitbank:アルトコイン取引に強い本格派。
- OKJ:取扱銘柄数が多く新興銘柄にも対応。
まとめ
2026年3月時点でメタプラネットはMERCURY配当の定着やBTC保有数の増加、メタプラネットカードの発表など積極的な施策を展開しています。株価は過去の高値から大きく下落していますが、アナリストの目標株価は高く、潜在的な上昇余地があります。
ただし、この銘柄は「日本株の証券口座でBTCにレバレッジをかけられる商品」と理解するのが適切で、BTC価格の動向に大きく左右される点や規制リスク、最終損益の赤字などのリスクもあります。
投資を考える際は、自分がBTCの長期上昇を信じているか、証券口座での運用にこだわりがあるかをよく考え、BTC直接保有との違いも踏まえて判断することが大切です。NAV倍率やBTC価格の動向を定期的にチェックしながら、慎重に見極めていきましょう。
引き続きウォッチしていきたいですね!
