ビットコイン マイニング 最新動向と影響解説
みなさん、こんにちは。今回はビットコインのマイニングに関する最新の動きをお伝えします。
冬の嵐がマイニング事業に影響
暗号資産のオンチェーン分析を行うクリプトクアント社が、最近の週間市場レポートで興味深いデータを発表しました。アメリカで発生した冬の嵐の影響で、ビットコインのマイニング企業が操業を縮小した結果、ビットコインネットワークのハッシュレートが2021年10月以来の大幅な下落を記録したということです。
ここで「ハッシュレート」とは、マイニングにおいて1秒間にどれだけの計算処理ができるかを示す指標で、単位は「hash/s(ハッシュ毎秒)」です。今回の下落は約12%で、2021年の中国のマイニング禁止措置の影響を受けた時期以来の大きな落ち込みとなっています。
具体的には、ハッシュレートは970エクサハッシュ/秒(EH/s)まで低下しました。エクサハッシュは1秒間に百京回の計算を行う能力を表し、非常に大きな数字です。
マイニング事業者は、夏や冬の電力需要が高まる時期に電力網の負荷を軽減するため、電力を売り戻したり、ピーク時の操業を控えるプログラムを実施しています。今回の冬の嵐は、アメリカ南東部や北東部、中西部の一部に雪や氷、凍雨をもたらし、これが操業縮小の一因となったようです。
マイナー収益も急減
クリプトクアントの報告によると、ビットコイン価格の下落と天候の影響が重なり、マイニング収益も急激に減少しています。1日あたりのマイニング収益は、4,500万ドルから年間最低の2,800万ドルまで落ち込み、その後も3,400万ドル程度までしか回復していません。
また、マイナーの採掘量も2024年半ば以来の大幅な減少を示しており、上場マイナーは48BTC、その他のマイナーは215BTCの減少が見られました。
収益性の指標である「損益持続可能性指数」も21に低下し、2024年11月以来の最低水準となっています。これは、マイニング難易度が何度か下方調整されたにもかかわらず、現在の価格と難易度の状況ではマイナーの報酬が非常に低いことを示しています。
ちなみに、ビットコインのマイニング難易度は約2週間ごとに調整され、ブロック生成時間を一定に保つ役割があります。競争が激しくなると難易度は上がります。
さらに、ケンブリッジ・ビットコイン電力消費指数(CBECI)によると、アメリカでのビットコインマイニングコストは現在、ビットコインの市場価格を上回っている状況です。具体的には、1枚あたりのマイニングコストが約95,000ドルに対し、市場価格は80,000ドル台となっています。
こうした状況を受けて、多くのマイニング企業はAI用のデータセンター事業など、収益源の多角化を進めているようです。
今回の報告からは、天候や市場価格の変動がマイニング事業に大きな影響を与えていることがわかります。特に電力コストとビットコイン価格のバランスが今後のマイニングの採算性を左右しそうです。
引き続きウォッチしていきたいですね!
