ビットコイン相場 最新動向と今後の注目点

みなさん、こんにちは。今回は、国内大手取引所 bitbank のアナリスト、長谷川友哉さんによる今週のビットコイン(BTC)相場の分析レポートをわかりやすく解説していきます。

ビットコインのオンチェーンデータから見る動向

まず、ビットコインの取引数やアクティブアドレス数などのオンチェーンデータをチェックすると、日々の取引活動やネットワークの活発さが見えてきます。これらのデータは、ビットコインの利用状況や市場の関心度を示す指標として注目されています。

特に、マイニングプールから取引所やその他サービスへの送金動向も重要で、これが増えると市場に流動性が増す可能性があります。

長谷川アナリストの今週のビットコイン相場分析

今週の BTC 対円相場は、地政学リスクやエネルギー情勢の影響を受けつつも、比較的安定した動きを見せています。6日正午時点では約 1120 万円台で推移しています。

週初めには 1100 万円近辺まで上昇しましたが、原油価格の上昇によるインフレ懸念や米国の金利上昇圧力で上値が抑えられました。その後、3日には欧州時間で 1050 万円台まで下落しましたが、米国時間にトランプ前大統領の発言や中東情勢の報道を受けて反発し、1080 万円台を回復しました。

さらに、イランの仮想通貨出金加速や停戦協議の報道が市場に安心感をもたらし、BTC は 1120 万円台まで上昇。米国株の上昇やクラーケンの FRB マスター口座取得報道も追い風となり、1150 万円台まで値を伸ばしました。

しかし、5日以降はペルシャ湾での米タンカー攻撃やイランの報復攻撃拡大の観測が広がり、原油価格が再び上昇。これによりインフレ懸念が強まり、BTC は 1120 万円台前後に押し戻されています。

今後の注目ポイントと市場の見通し

現在、最も注目されているのは米国とイランの軍事衝突の行方です。一時は停戦協議の期待もありましたが、報復攻撃の拡大でその期待は後退しつつあります。特にエネルギー供給網への影響が大きな焦点で、原油価格の上昇は世界的なインフレ圧力を強める可能性があります。

このため、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ再開時期が遅れる可能性があり、FF金利先物市場では6月の利下げ期待が大幅に後退。利上げの可能性も意識され始めており、これはリスク資産であるビットコインにとっては逆風となるかもしれません。

ただし、軍事的なパワーバランスを考えると米国が優勢と見られており、市場の関心は戦況よりもエネルギー供給網の正常化に移りつつあります。

また、2月の米雇用統計も注目ポイントです。雇用者数の減少は金融緩和期待を高め、BTC にとってはプラス材料となる可能性がありますが、エネルギー価格の上昇によるインフレ懸念が強い現状では、雇用が強い場合は逆に利下げ後退観測が強まりマイナスに働く可能性もあります。

まとめ

総じて、ビットコインは今後もしばらく地政学リスクの影響を強く受ける展開が続くと考えられます。特に米イランの衝突拡大や原油価格の上昇、米金利の動向が改善しない限りは調整基調が続くかもしれません。

一方で、ビットコインは「無国籍通貨」としての特性から、地政学リスクが高まる局面でも一定の逃避需要を受けやすく、相場が大きく崩れる場面は限定的です。中東情勢が急激に悪化しなければ、底堅さを維持する可能性もあるでしょう。

今後は中東情勢の沈静化や原油価格の安定、米金利の動向に注目しつつ、米イラン戦争の早期収束を示す新たな材料が出てくるかどうかが、ビットコイン相場の上昇トレンド再開のカギとなりそうです。

引き続きウォッチしていきたいですね!